第74回カンヌ国際映画祭 SACD賞、第25回スイス・フィルム・アワード 最優秀作品賞、ブリュッセル国際映画祭2021 観客賞/BeTV賞、第60回カンヌ国際批評家週間 正式出品、第55回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭 正式出品、第73回ロカルノ映画祭 正式出品

生きるため、故郷ウクライナを去った15歳のオルガ。彼女が切り拓く運命とは――

わたしは跳ぶ、この痛みを刻みつけて。

監督:エリ・グラップ

出演:アナスタシア・ブジャシキナ/サブリナ・ルフツォワ
2021年/フランス=スイス=ウクライナ/ウクライナ語・ロシア語・仏語・独語・伊語・英語
カラー/90分/原題:OLGA
提供:パンドラ+キングレコード 配給:パンドラ
© 2021 POINT PROD - CINÉMA DEFACTO

9月3日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開

イントロダクション introduction

革命に揺れる故郷を、SNSを通じて外から見ることしかできないオルガ。夢を抱いて祖国を離れた15歳の少女は、この現実にどう向き合うのか。

2013年、ユーロマイダン革命直前のキーウ。15歳の体操選手オルガは、ジャーナリストの母と共に何者かに命を狙われる。欧州選手権を目指し、父の故郷スイスのナショナル・チームに移籍したオルガだが、SNSを通じてマイダン革命に揺れる故郷の様子を目の当たりする。大会が近づく中、革命は激しさを増していき—オルガが最後に下した決断とは。夢へ向かう情熱、革命の暴力的な映像、母や友への思い、仲間の挫折、アスリートとしての実力と孤独…変わりゆく世界を目の前にして、15歳の少女がひとり、立ち上がっていく様を描き出す。

<ユーロマイダン革命>

ウクライナで起きた市民運動。2013年11月に首都キーウにある独立広場に市民が集まり出したことをきっかけに、2014年2月に親ロシア派のヤヌコーヴィチ大統領の追放へとつながった。

ロシアが侵攻する前に何が起きたのか
マイダン・デモ参加者が現地で撮影した映像の緊張感。プロのアスリートの鍛え上げられた肉体が生み出す迫力と躍動感。その場に居合わせたかのような圧倒的な映像で、今、わたしたちが知るべき事実を映し出す。

マイダン革命の映像は、全て実際にデモ参加者がスマートフォンで撮影した映像を使用。主演のアナスタシア・ブジャシキナは2001年ルハンシク生まれ、欧州選手権出場歴のある本物のアスリート。初演技にして強烈な存在感を放つ。彼女のほか、トップを目指す少女たちを国際大会出場レベルのプロのアスリートたちが演じている。体操シーンの撮影は練習のペースに合わせて行われ、ドキュメンタリーかと見紛うほど。

1994年生まれの新たな才能、エリ・グラップ、初長編監督作にしてカンヌ国際映画祭SACD賞受賞の快挙!

ウクライナのバイオリン奏者からユーロマイダン革命の話を聞いたグラップ監督が、深く心を動かされ、製作に着手。2016年の脚本執筆から5年をかけて完成させた。

ストーリー story

2013年、ユーロマイダン革命直前のキーウ。15歳のオルガは友人サーシャとともにトレーニングに励む体操選手。ある日、ヤヌコーヴィチ政権の汚職を追及する母が運転する車で帰宅中のオルガは、突然何者かが運転する車に激しく追突される。二人は何とか逃げ切るが、割れたガラス片がオルガの腕に突き刺さっていた。身の安全のため、亡き父の故郷スイスに移り、現地のナショナル・チームで欧州選手権を目指すこととなったオルガ。欧州選手権が近づいてくるなか、ウクライナではユーロマイダン革命が激しさを増していき、キーウの映像がタブレットやスマホを通じてオルガの生活に入り込んでくる。しかし彼女も欧州選手権出場のため、ウクライナの市民権を手放さなければならず。政情が刻々と変化しオルガの心は大きく揺れる。彼女が最後に下した決断とは

監督 director

エリ・グラップ  Elie Grappe

1994年、仏・リヨン生まれ。リヨン国立高等音楽院で10年間クラシック音楽を学ぶ。2015年ローザンヌ美術大学映画科卒業。課題制作“Répétition”(2014年)がアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭他各国の映画祭に正式出品される。2015年の卒業制作“Suspendu”が、約60の国際映画祭に出品される。2018年“Les particules”(ブレーズ・アリソン監督)でキャスティングと演技指導を担当。大学卒業後スイスに移り、初長編作『オルガの翼』の共同脚本執筆を開始。撮影をキーウ、スイスのオリンピック選手用施設、パリで行う。コロナ禍での撮影中断を経て2020年秋クランクアップ。2020年ロカルノ国際映画祭の特別コンペティション、Films After Tomorrowに選出。2021年にカンヌ国際映画祭批評家週間に選出、脚本の見事さが絶賛されSACD賞を受賞。

フィルモグラフィー
2021年『オルガの翼』
2015年“Suspendu”(短編)
2015年“Hors Scène”(短編ドキュメンタリー)
2014年“Répétition”(短編ドキュメンタリー)
2014年“Limbes”(短編)

キャスト cast

  • オルガ役 アナスタシア・ブジャシキナ Anastasia Budiashkina

    2001年ウクライナ東部ルハンシク生まれ。2016年欧州選手権(ベルン大会)団体11位入賞の実績を持つプロ・アスリート。ウクライナのナショナル・リザーブ・チーム(補欠チーム)メンバーとしてトレーニング中の2017年初め、キーウを訪れたグラップ監督が出演をオファー。その際アナスタシアは全く関心を寄せなかったという。演技経験ゼロ、初主演作の本作でその演技が絶賛される。

  • サーシャ役 サブリナ・ルプツォワ Sabrina Rubtsova

    2003年6月30日ウクライナ南部のドニプロペトロウシク州パウロフラード生まれ。ウクライナの体操選手。2019年ウクライナ選手権で総合個人17位入賞。2018年キーウ・オープンカップジュニア部門個人総合4位入賞。2017年ウクライナ選手権ジュニア&シニア部門総合10位入賞。

  • ステッフィ役 カテリーナ・バルロッジョ Caterina Barloggio

    1996年9月29日スイス生まれ。2019年まで国際体操選手権(FIG)主催の体操世界選手権、欧州選手権など世界的な大会の常連だったトップ・アスリート。計4回の世界選手権と3回の欧州選手権でスイス代表を務めチームを支えた。2020年10月15日に引退。現在は大学院に進学しプロスポーツの修士号に取り組んでいる。

    2019年スイス選手権出場。段違い平行棒でメダル獲得。
    2019年FIG体操世界選手権(シュトゥットガルト大会)団体17位入賞。
    2018年スイス選手権で平均台銀メダル獲得。
    2016年欧州選手権(ベルン大会)団体4位入賞。
    2016年オリンピック・テスト大会団体6位入賞。
    2015年ヨーロッパ競技大会でスイス・チーム団体6位入賞。
    2015年スイス選手権出場。段違い平行棒で銅メダル獲得(個人)。総合6位入賞(個人)。

  • ゾエ役 テア・ブログリ Thea Brogli

    2000年1月31日スイス生まれ。2018年の体操欧州選手権でスイス・チームとして11位入賞を果たした体操選手。現在は引退している。

    2018年シニア・ヨーロッパ選手権出場。
    2017年FIG体操世界選手権(ドーハ大会)平均台16位入賞。ゆか10位入賞。
    2017年FIG体操ワールドチャレンジカップ(コペル大会)平均台13位入賞。ゆか7位入賞。
    2016年オリンピック・テスト大会出場。ステッフィ役のバルロッジョとスイス代表として団体6位入賞。

上映情報 theaters

地域 劇場名 公開日 備考
東京都 渋谷ユーロスペース 9/3(土)〜
神奈川県 横浜シネマリン 10/8(土)〜
神奈川県 川崎市アートセンター 近日公開
愛知県 名演小劇場 9/23(金・祝)〜
大阪府 シネ・ヌーヴォ 10/1(土)〜

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