1985年3月、リュミエール兄弟が初めて映画を上映した場所に彼女はいた…

第71回カンヌ国際映画祭正式出品、第15回バンクーバー国際女性映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞

映画はアリスから始まった -Be Natural The Untold Story of Alice Guy-Blaché-

監督:パメラ・B・グリーン
ナレーション:ジョディ・フォスター
製作:ロバート・レッドフォード

2018年/アメリカ/カラー+モノクロ/103分/
日本語字幕付き/ドキュメンタリー
原題:Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blaché
© 2018 Be Natural LLC All Rights Reserved

7月22日(金)〜アップリンク吉祥寺にて公開予定

アリス・ギイ監督作を7月23日(土)24日(日)上映予定!

アップリンク吉祥寺にて豪華トークイベント決定!!

7/23(土) 坂本安美さん(アンスティチュ・フランセ日本映画プログラム主任/映画批評)
7/24(日) 上野千鶴子さん(フェミニスト、社会学者) トークレポート
7/30(土) 松岡葉子さん(『映画はアリスから始まった』字幕翻訳者)
7/31(日) 斉藤綾子さん(映画研究者/明治学院大学教授)
8/6(土) 石坂健治さん(日本映画大学教授)
8/7(日) 玉川裕子さん(桐朋学園大学教授)
8/18(木) 岩波律子さん(元岩波ホール顧問)
8/21(日) 小口詩子さん(映像作家/武蔵野美術大学教授)

イントロ

リュミエール兄弟がシネマトグラフを発明した
<映画誕生の年>、1895年

その時、アリス・ギイは
映画の“物語る力”に可能性を見出していた―!

「記録するだけの映像は退屈。
映画で物語をつくったらどうかしら―」

クローズアップ、特殊効果、カラー、音の同期…現在の標準的な映画製作技法を次々と生み出し、世界初の劇映画『キャベツ畑の妖精』や、超大作『キリストの誕生』など1,000本以上を監督した映画監督・製作・脚本家として、世界映画史に大きな足跡を残したアリス・ギイ。リュミエール兄弟やジョルジュ・メリエスと並ぶ映画のパイオニアであり、ハリウッドの映画製作システムの原型を作り上げた世界初の映画監督となった女性は、なぜ映画史から忘れ去られていたのか?

ベン・キングズレーや、アニエス・ヴァルダ、マーティン・スコセッシら映画界の早々たる面々や、アリス自身と彼女の親族らへの膨大なインタビューと緻密なリサーチ、アリス作品のフッテージの数々によってアリス・ギイの功績とその生涯をめぐる謎が今、明らかになる。

アリス・ギイとは?

アリス・ギイ Alice Guy-Blaché

世界で最初に物語映画を監督したフランスの映画監督・脚本家・映画プロデューサー
パリ郊外に一男四女の末っ子として生まれる。当時、父親は南米チリで出版社と書店を営み、暮らしは裕福だった。アリスは修道院の寄宿学校を経て、速記とタイプを身につける。だが、父親が事業に失敗。ほどなくして父と兄が亡くなったために、アリスはパリの写真機材会社ゴーモン社に就職し、レオン・ゴーモン社長の秘書になる。1895年、リュミエール兄弟による世界初の映画『列車の到着』を社長と共に見て、「記録するだけでは退屈、映画で物語をつくったらどうかしら―」と言ったところ、社長は「秘書の仕事に支障がない限り」の条件つきで、ゴーモン社研究所の裏庭での映画作りを許可した。翌1896年、アリスは第一回監督作『キャベツ畑の妖精』を完成させた。世界初の物語映画の誕生である。以後、撮影所長を11年間務め、1000本近い作品を手掛けた。1907年渡米。1910年映画製作会社<ソラックス社>を発足させると経営は夫に任せ、自分は映画製作・監督に専念。1922年、フランスに帰国。1955年、レジョン・ド・ヌール叙勲。1968年94歳で永眠。

参考資料
「私は銀幕のアリス 映画草創期の女性監督アリス・ギイの自伝」
(ニコル=リーズ・ベルンハイム編/松岡葉子訳・向後友恵解説/パンドラ/2001年)

アリス・ギイ監督作品

※一部劇場で上映予定

作品タイトル 製作年 上映時間
催眠術師の家で 1898年 1分
世紀末の外科医 1900年 2分
オペラ通り 1900年 1分
全自動の帽子屋兼肉屋 1900年 1分
カメラマンの家で 1900年 1分
フェリックス・マヨル 失礼な質問 1905年 3分
マダムの欲望 1906年 5分
フェミニズムの結果 1906年 8分
キャスター付きベッド 1907年 4分
ソーセージ競争 1907年 5分
ビュット=ショーモン撮影所でフォノセーヌを撮るアリス・ギイ 1907年 2分
バリケードを挟んで 1907年 5分
銀行券 1907年 12分

監督プロフィール

パメラ B.グリーン Pamela B. Green

米国ニューヨーク出身。人生の大半をヨーロッパとイスラエルで過ごしたことで、英・仏・伊、ヘブライ語に堪能。ロサンゼルスを拠点とするエンターテイメント&モーションデザイン会社<PIC>の創設者。ミュージックビデオやコマーシャルの監督、制作などで知られる。『映画はアリスから始まった』は初長編監督作。

登場人物

ナレーター

ジョディ・フォスター

Jodie Foster

女優 映画監督 映画プロデューサー

1962年11月19日~。『告発の行方』(1988年)と『羊たちの沈黙』(1991年)で、アカデミー賞最優秀主演女優賞を二度受賞している、ハリウッドを代表する映画人のひとりである。主な出演作は下記。

『ダウンタウン物語』(1976年/英国アカデミー賞最優秀助演女優賞)『タクシー・ドライバー』(1976年/英国アカデミー賞最優秀助演女優賞/アカデミー賞最優秀助演女優賞候補)『告発の行方』(1988年)『羊たちの沈黙』(1991年)『ネル』(1994年/アカデミー賞最優秀主演女優賞候補/ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(ドラマ部門)候補)『ブレイブワン』(2007年/ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(ドラマ部門)候補)『おとなのけんか』(2011年/ゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)候補)『モーリタニアン 黒塗りの記憶』(2021年)等多数。

語る人々

  • キャサリン・ハードウィック Catherine Hardwicke

    映画監督・脚本家・映画プロデューサー・
    プロダクション・デザイナー

    1955年10月21日~。米国生まれ。リチャード・リンクレイターやデヴィッド・O・ラッセル、キャメロン・クロウらの監督作品でプロダクション・デザインを手がけた。2003年、『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』で映画監督デビューし、インディペンデント・スピリット賞新人脚本賞受賞。2008年の監督作品『トワイライト〜初恋〜』は約4億ドルの興行収入を記録。2015年、トニ・コレットとドリュー・バリモアを主演に迎えた監督作品『マイ・ベスト・フレンド』を製作。

  • ハワード・コーエン Howard Cohen

    映画プロデューサー

    1959年8月24日、米国生まれ。『オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~』(2013年/J・C・チャンダー監督/ロバート・レッドフォード主演)、『悪女』(2004年/ミーラー・ナーイル監督/リース・ウィザースプーン主演)等のほか、TVシリーズも手掛ける。

  • パティ・ジェンキンス Patty Jenkins

    映画監督

    1971年7月24日、米国カリフォルニア州生まれ。父親が戦闘機の操縦士であったことから、幼少の頃は世界各地を転々としていた。高校で音楽と写真を、クーパー・ユニオンで絵画を、アメリカン・フィルム・インスティチュートで演出を学ぶ。2003年、シャーリーズ・セロン主演の『モンスター』(2004年アカデミー賞主演女優賞受賞)で長編映画監督デビュー。2017年『ワンダーウーマン』(ガル・ガドット主演)がオープニング興行収入で首位となり、初週末の興行収入は女性監督作品として最高記録となった。世界興収でもアニメ作品を含めた女性監督作品として史上最高記録を更新した。この成功を受けて続編の製作が決定している。

  • ジュリー・デルピー Julie Delpy

    映画監督・女優

    1969年12月21日、フランス・パリ生まれ。両親共に俳優。1985年、ジャン=リュック・ゴダール監督作『ゴダールの探偵』の笛を吹く少女役を演じる。続いてレオス・カラックスの『汚れた血』に出演、セザール賞の有望若手女優賞にノミネート。ジャン=ピエール・リモザンの『天使の接吻』で主演デビュー。1990年より米国に暮し、ニューヨーク大学で映画製作を学ぶ。2001年に米国市民権を取得。2002年『Looking for Jimmy』を監督。2004年には、ベルリン国際映画祭などで高い評価を得た『恋人までの距離』(1995年)の9年ぶりの続編『ビフォア・サンセット』に出演。監督のリチャード・リンクレイター、共演のイーサン・ホークと共に脚本を執筆し、アカデミー脚色賞にノミネート。2013年公開の続編『ビフォア・ミッドナイト』でも脚本を手がけ、ロサンゼルス映画批評家協会賞脚本賞や全米映画批評家協会賞脚本賞など多数の脚本賞を受賞しアカデミー脚色賞にノミネートされた。さらに『パリ、恋人たちの2日間』(2007年/セザール賞オリジナル脚本賞他)や『ニューヨーク、恋人たちの2日間』(2012年)などでは監督・主演はじめ様々な役割を兼任、多才ぶりを発揮している。

  • ピーター・ボクダノヴィッチ Peter Bogdanovich

    映画監督・俳優・作家・評論家・映画史家

    1939年7月30日~2022年1月6日。幼少時から映画館通いをし、劇場パンフレットの編集に携わる。やがて映画批評などを書くようになるが、その一方で演技を学び。オフ・ブロードウェイの演出などを手掛ける。やがてロジャー・コーマンと知り合い、『ワイルド・エンジェル』(1966年)などの助監督を務め、68年に異色サスペンス『殺人者はライフルを持っている!』(1968年/日本未公開)で鮮烈な監督デビューを果たす。71年の『ラスト・ショー』(監督・脚本/1972年NY批評家協会賞特別賞受賞、1972年英国アカデミー賞脚本賞受賞)で早くもアカデミー監督賞にノミネートされ、有望新人と目される。73年の『ペーパー・ムーン』(監督・製作)が大ヒット。俳優・作り手として多数の作品を手掛ける。

  • ピーター・ファレリー Peter Farrelly

    映画監督

    1956年12月17日~。米国の映画監督、脚本家、プロデューサー、小説家。弟のボビーと共にファレリー兄弟として『ジム・キャリーはMr.ダマー』(監督・脚本/1994年/ジム・キャリー主演)『愛しのローズマリー』(監督・製作・脚本/2001年/グヴィネス・パルトロー主演)『ふたりの男とひとりの女』(監督・製作・脚本/2000年/ジム・キャリー主演)『メリーに首ったけ』(1998年/監督・製作総指揮・脚本/キャメロン・ディアス主演)、『ライラにお手あげ』(2008年/監督・脚本)といったコメディ映画を手がける。2018年には単独監督作『グリーンブック』がトロント国際映画祭で観客賞を獲得し、第91回アカデミー賞では作品賞の他脚本賞を受賞した。

  • ジーナ・ディヴィス Geena Davis

    女優

    1956年1月21日~。米国マサチューセッツ州生まれ。ボストン大学で演技を学び卒業後、ニューイングランドの劇団を経て、ニューヨークでモデルやCM、TVシリーズに出演。1982年、『トッツィー』(シドニー・ポラック監督)で映画デビュー。86年、『ザ・フライ』(デヴィッド・クローネンバーグ 監督)で注目を集める。88年『偶然の旅行者』(ローレンス・カスダン監督)でアカデミー助演女優賞受賞。91年『テルマ&ルイーズ』(リドリー・スコット監督)にテルマ役で主演しアカデミー賞主演女優賞にノミネート。現在まで数多くの作品に出演し、製作総指揮や監督も務めるなど多才ぶりを発揮。2004年、映画業界のジェンダーバランスを正常化することを目的とした研究機関“Geena Davis Institute of Gender in Media”を設立。

  • ベン・キングズレー Sir Ben Kingsley

    俳優

    1943年12月31日~。イギリスの俳優。イングランド・ノース・ヨークシャー州スカーブラ出身。父はインド人の医師、母はイギリス人のファッションモデル・女優。父と同じく医師になるつもりだったが、19歳の時に見た『リチャード三世』の舞台に感銘を受けて俳優を志す。1967年に念願の1967年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに招かれ、シェイクスピア役者として活躍した。1970年代にはテレビにも多く出演。1982年の『ガンジー』(リチャード・アッテンボロー監督)でアカデミー主演男優賞受賞。『バグジー』(1991年/バリー・レヴィンソン監督)『セクシー・ビースト』(2000年/ジョナサン・グレイザー監督)『砂と霧の家』(2003年/ヴァディム・パールマン監督)で3度アカデミー賞の候補に。2001年にナイトの称号を与えられる。

  • アニエス・ヴァルダ Agnès Varda

    映画監督

    1928年5月30日~2019年3月29日。ベルギー・ブリュッセル出身。<ヌーヴェルヴァーグの祖母>と呼ばれることも。父親はギリシャ人、母親はフランス人。第二次世界大戦の戦火を逃れてフランスに。映画監督になる前は写真家として活躍。1965年の『幸福』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。『冬の旅』(1985年)でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。映画監督のジャック・ドゥミと1962年に結婚し、彼が死去するまで共に<カイエ派>に対して<左岸派>と呼ばれた[2]。息子のマチュー・ドゥミは俳優、娘のロザリーは映画衣装デザイナー。2017年、長年の功績に対しスペインのサン・セバスチャン映画祭でドノスティア賞を、同年第90回アカデミー賞で名誉賞が授与されている。

  • ドレイク・スチューツマン Drake Stutesman

    ニューヨーク大学教授

    小説家、ノンフィクション作家、編集者、脚本家。映画・メディアジャーナル“Framework”編集者。スーザン・ハウに関する実験的な論考でサセックス大学の博士号取得。ヘビの文化史“Snake”を2005年に出版。ロンドンとニューヨークで執筆(フィクション、詩、ノンフィクション)し、両方の都市に長年住み、大学、刑務所、コミュニティカレッジ等でも教えている。大学では世界文学、実験文学、詩、映画研究、文学/映画研究、デザイン、衣装研究、批判理論のコースを教える。

  • ジェーン・ゲインズ Jane Gaines

    コロンビア大学教授

    デューク大学の文学と英語の名誉教授であり、現在はコロンビア大学の映画の教授。受賞歴のある2冊の本“ContestedCulture:The Image,the Voice、and the Law”(1991年)と“Fire and Desire:Mixed Race Movies in the SilentEra”(2001年)の著者。ドキュメンタリーに関するVisibleEvidence会議の創設者であり、ドキュメンタリー、インターネット時代の知的財産、海賊行為の歴史について研究を続ける。近年では映画やメディア研究の「歴史的転換」について批判的思考を続ける。 “Pink-Slipped: What Happened to Women in the Silent Film Industries? (Women and Film History International)” 等著書多数。

コメント

上映情報

地域 劇場名 公開日 備考
東京都 アップリンク吉祥寺 7/22(金)〜8/25(木) 7/23(土)、7/24(日) アリス・ギイ監督作品上映あり
8月8日(月) 11:25|15:40
8月9日(火) 11:25|15:40
8月10日(水) 11:25|15:40
8月11日(木) 11:30|17:55
●豪華トークイベント決定!!
8/18(木) 岩波律子さん(元岩波ホール顧問)
8/21(日) 小口詩子さん(映像作家/武蔵野美術大学教授)
神奈川県 横浜シネマリン 8/20(土)〜 アリス・ギイ監督作品上映予定
神奈川県 川崎市アートセンター 9/17(土)〜30(金) 9/22(木)、23(金・祝) アリス・ギイ監督作品上映あり
埼玉県 川越スカラ座 近日公開 アリス・ギイ監督作品上映予定
北海道 シアターキノ 9/16(金) フライデーシネマ
宮城県 フォーラム仙台 8/19(金)〜 8/27(土)、8/28(日) アリス・ギイ監督作品上映あり
群馬県 シネマテークたかさき 9/16(金)〜 9/16(金)、9/17(土) アリス・ギイ監督作品上映あり
栃木県 宇都宮ヒカリ座 11/4(金)〜
栃木県 小山シネマロブレ 9/30(金)〜
静岡県 静岡シネ・ギャラリー 8/12(金)〜
愛知県 名演小劇場 7/22(金)〜 7/30(土)、7/31(日) アリス・ギイ監督作品上映あり
長野県 松本シネマセレクト 9/11(日)〜
長野県 長野ロキシー 近日公開
長野県 上田映劇 近日公開
大阪府 シネ・ヌーヴォ 8/20(土)〜 9/4(日)、9/9(金) アリス・ギイ監督作品上映あり
京都府 出町座 8/19(金)〜
兵庫県 元町映画館 9/3(土)〜 9/9(金) 、9/10(土) アリス・ギイ監督作品上映あり
山口県 山口芸術情報センター 近日公開
宮崎県 宮崎キネマ館 9/23(金)〜
鹿児島県 ガーデンズシネマ 8/24(水)〜
沖縄県 桜坂劇場 8/20(土)〜

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