ソクーロフ監督作品(映画配給)

アレクサンドル・ソクーロフ

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1951年シベリア生まれ

天皇ヒロヒトをイッセー尾形が演じた「太陽」(2006年)で、一躍日本でも知られたロシアを代表する監督。ソ連時代の全作品は公開禁止だった。映像と音、音楽、役者が一体となり、一幅の絵画を描くように構成される作風は映画界のみならず、芸術や文学を始め広い分野で評価が高く、中でも「エルミタージュ幻想」(2002年)の世界的大ヒットは特筆される。 

エルミタージュ幻想


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オリジナル音楽演奏:ロシア国立エルミタージュ交響楽団/音楽演奏:マリーンスキー歌劇場管弦楽団(指揮:ワレリー・ゲルギエフ)/特別出演:ワレリー・ゲルギエフ
02年トロント国際映画祭最優秀造形賞・03年サンフランシスコ映画批評家協会賞・ドイツ映画撮影賞・2004年ニカ賞最優秀美術賞・アルゼンチン国際映画祭最優秀外国語映画賞他
2002年/露・独・日(NHK)共同制作/カラー/96分/35mm・DVD・DVカム

美術品が陳列されたままのエルミタージュ美術館(300万点以上の所蔵品は世界最大級)内部を使い、ロシア近・現代300年間の歴史を、映画史上初の90分ワンカットの手法で描いた、世界映画史上もっとも贅沢な作品で、世界的に大ヒットした。

牡牛座-レーニンの肖像

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2001年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
2001年ニカ賞最優秀監督賞・作品賞・主演男優賞・女優賞・撮影賞・脚本賞・美術賞受賞
ロシア映画評論家協会最優秀最優秀監督賞・最優秀作品賞・主演男優賞・主演女優賞・撮影賞・脚本賞・美術賞受賞

2001年/ロシア/カラー/スタンダード/94分/35mm/35㎜・DVD
 
最初の脳梗塞の発作による療養中のレーニンと、妻と妹やスターリンなど周辺の人々を描いた作品である。共産党政権下で育ったソクーロフは、自らカメラを回すほど力を注ぎ、ロシアのアカデミー賞に相当するニカ賞の各部門を総ナメにした。ちなみにレーニンが療養している家は富豪のモロゾフ家の別荘であり、料理人はプーチンの祖父であった。

チェチェンへ アレクサンドラの旅

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監督:アレクサンドル・ソクーロフ
音楽監督:ワレリー・ゲリギエフ 演奏:マリーンスキー歌劇場管弦楽団
主演:ガリーナ・ヴィシネフスカヤ
アメリカ映画協会time for peace賞最優秀ヨーロッパ作品賞・監督賞・女優賞
文部科学省選定 <キネマ旬報>ベストテン第10位

2007年/露・仏共同製作/カラ―/ドルビー・デジタル/ヨーロッパヴィスタ/92分
/35mm・DVD

チェチェンのロシア軍駐屯地に赴任する孫を訪ねる祖母。戦地で彼女が見た光景とは・・・。実際のロシア軍駐屯地でオールロケされた平和を静かに訴える傑作。主演のヴィシネフスカヤは世界的オペラ歌手で、チェリストの亡きロストロポーヴィチ夫人。80歳にして映画初出演とは思えない堂々たる存在感に圧倒される。

ボヴァリー夫人

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原作:「ボヴァリー夫人」(フローベール)
モントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞受賞
1989年=2009年/ソビエト/128分/DVカム
医師シャルル・ボヴァリーの妻エマが夫に飽き足らず、背徳の恋を重ねた末に破綻する・・・。世界文学史上に燦然と輝く原作の忠実な映画化。ロシアでは公開されず20年間封印されていた。165分のオリジナル版を監督自身が日本の観客のために短縮した。