キャスト

八千草 薫 プロフィール写真

八千草 薫 (小河 市子役)

大阪府出身。1947年、宝塚歌劇団に入団、娘役として大阪府出身。宝塚で娘役として活躍後、映画女優に。『宮本武蔵』(稲垣浩/54)『蝶々夫人』(カルミネ・ガローネ/55)『白夫人の妖恋』(豊田四郎/56)『雪国』(豊田四郎/57)『侍』(岡本喜八/65)『美しさと哀しみと』(篠田正浩/65)『古都憂愁 姉いもうと』(三隅研次/67)『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(山田洋次/72)『ハチ公物語』(神山征二郎/87)など数々の名匠に起用され、名実ともに日本を代表する女優の一人に。『阿修羅のごとく』(森田芳光/03)で第27回日本アカデミー賞優秀助演女優賞『ディア・ドクター』(西川美和/09)で第64回毎日映画コンクール女優助演賞受賞。『ツナグ』(平川雄一朗/12)『舟を編む』(石井裕也/13)『くじけないで』(深川栄洋/13)など話題作での活躍が続いている。60年代からはTVドラマにも積極的に出演。「岸辺のアルバム」(山田太一脚本/77)ではテレビ大賞主演女優賞受賞。「うちのホンカン」(倉本聰脚本/75-81)「阿修羅のごとく」(向田邦子脚本/79)「女の言い分」(橋田壽賀子脚本/94)「拝啓、父上様」(倉本聰脚本/07)「最高の離婚」(坂元裕二脚本/13)と、印象に残る役柄を演じている。97年、紫綬褒章叙勲。03年、旭日小綬章叙勲。

仲代達矢プロフィール写真

仲代 達矢 (宮 謙一郎役)

東京都出身。俳優座演劇研究所で千田是也に師事し、舞台「幽霊」のオスワル役で鮮烈デビュー。映画は黒澤明監督の『七人の侍』(57)の浪人役でデビュー後、『火の鳥』(井上梅次/56)で月丘夢路の相手役に大抜擢。小林正樹監督の『黒い河』(57)と『人間の条件』(59)、『野獣死すべし』(須川栄三/59)の鬼気迫る演技が評価され、一躍、映画スターの地位を確立。映画代表作は『女が階段を上がる時』(成瀬巳喜男/60)、黒澤明の『用心棒』(61)『椿三十郎』(62)『天国と地獄』(63)『影武者』(80)『乱』(85)、小林正樹『切腹』(62)、豊田四郎『四谷怪談』(65)、勅使河原宏『他人の顔』(66)、岡本喜八『大菩薩峠』(66)、五社英雄『御用金』(69)、山本薩夫『華麗なる一族』(74)、舛田利雄『二百三高地』(80)、神山征二郎『ハチ公物語』(87)、小林政広『春との旅』(10)『日本の悲劇』(12)など多数。舞台ではゴーリキー作の「どん底」、シェイクスピアの「リチャード三世」、イプセンの「棟梁ソルネス」などで芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紀伊国屋演劇賞ほか数々の賞を受賞。1992年芸術文化勲章シュバリエ(仏)、1996年紫綬褒章、2003年勲四等旭日小綬章、2013年川喜多賞など受章歴多数。2007年に文化功労者。

岸部一徳 プロフィール写真

岸部一徳 (珈琲歌劇の店主役)

京都府出身。1967年<ザ・タイガース>のメンバーとしてデビュー。解散後、1975年、ドラマ「悪魔のようなあいつ」で俳優へ転身。1990年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『死の棘』(小栗康平/90)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、キネマ旬報主演男優賞などを受賞している。他の主な映画出演作に『大誘拐』(岡本喜八/91)『僕らはみんな生きている』(滝田洋二郎/93)『病院で死ぬということ』(市川準/93)『39 刑法第三十九条』(森田芳光/99)『ゲロッパ!』(井筒和幸/03)『いつか読書する日』(緒方明/05)『フラガール』(李相日/06)『大阪ハムレット』(光石富士朗/09)『大鹿村騒動記』(阪本順治/11)『舞妓はレディ』(周防正行/14)など。最新作は『正しく生きる』(福岡芳穂/15)。

風間トオル プロフィール写真

風間トオル (小河 進役)

神奈川県出身。「Fine」「メンズノンノ」など数々の雑誌モデルを経て、1989年のドラマ「ハートに 火をつけて!」で俳優デビュー。これまでの主な出演作に映画『どっちにするの。』(金子修介/89)『大誘拐』(岡本喜八/91)『わが愛の譜・滝廉太郎物語』(澤井信一郎/93)では日本アカデミー賞【優秀主演男優賞】を受賞。以降『きけ、わだつみの声Last Friends』(出目昌伸/95)『助太刀屋助六』(岡本喜八/02)『まぼろしの邪馬台国』(堤幸彦/08)『沈まぬ太陽』(若松節朗/09)『相棒-劇場版Ⅲ-』(和泉聖治/14)、ドラマ「世界で一番君が好き!」(90)『結婚したい男たち』(91)「はみだし刑事情熱系」シリーズ(96-04)「仮面ライダーフォーゼ」「科捜研の女」シリーズ(11~)などに出演している。

竹下景子 プロフィール写真

竹下景子 (謙一郎の母役)

愛知県出身。1973年、NHK「波の塔」でデビュー。映画『男はつらいよ』シリーズ(山田洋次監督)では『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(83)『男はつらいよ 知床慕情』(87)『男はつらいよ 寅次郎恋の旅路』(89)とマドンナ役を三度も演じて話題に。また同監督の『学校』(93)では日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。他の主な出演作に『祭りの準備』(黒木和雄/75)『ブルークリスマス』(岡本喜八/78)や、ドラマ「黄金の日々」「北の国から」シリーズ、「ゲゲゲの女房」など。スタジオジブリの『借りぐらしのアリエッティ』(米林宏昌/10)『コクリコ坂から』(宮崎吾朗/11)『風立ちぬ』(宮崎駿/13)で声優も。舞台では、2007年の「朝焼けのマンハッタン」「海と日傘」で第42回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。

六平直政 プロフィール写真

六平直政 (宝石店店主役)

東京都出身。劇団状況劇場を経て、新宿梁山泊の旗揚げに参加。映画、舞台、ドラマで、幅広い役柄で活躍している。主な出演作は、映画『ジャズ大名』(岡本喜八/86)『シコふんじゃった。』(周防正行/92)『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(深作欣二/94)『スーパーの女』(伊丹十三監督/96)『座頭市』(北野武/03)『石内尋常高等小学校 花は散れども』(新藤兼人/08)『花の生涯~梅蘭芳~』(陳凱歌/09)『一枚のハガキ』(新藤兼人/11)『ヤクザガール』(セルゲイ・ボドルフ/11)『相棒 劇場版Ⅲ』(和泉聖治/14)。ドラマ「JIN-仁-」(11)「ハンチョウ6」(13)「居酒屋もへじ3」(14)「アリスの棘」(14)「ぼんくら」(14)など。毎金曜22時のBS-TBS「THE歴史列伝~そして傑作が生まれた」ではMCも務めている。

嶋田久作 プロフィール写真

嶋田久作 (ペンション主人役)

神奈川県出身。劇団グランギニョールで演劇を志し、その後、実相寺昭雄監督の『帝都物語』(88)の加藤保憲役で鮮烈な映画デビュー。主な出演作に、映画『帝都大戦』(藍乃才、一瀬隆重/89)『大誘拐』(岡本喜八/91)『僕らはみんな生きている』(滝田洋二郎/93)『69 sixty nine』(李相日/04)『TOKYO!(メルド)』(レオス・カラックス/08)『ハゲタカ』(大友啓史監督/09)『南極料理人』(沖田修一/09)『武士の家計簿』(森田芳光/10)『ヘヴンズ ストーリー』(瀬々敬久/10)『キツツキと雨』(沖田修一/12)『図書館戦争』(佐藤信介/13)、ドラマ「ATARU」(12)「遅咲きのヒマワリ」(12)「下町ボブスレー」(14)などがある。最新作は、映画『マエストロ!』(小林聖太郎/15)、ドラマwowow「翳りゆく夏」。

本田博太郎 プロフィール写真

本田博太郎 (仕立て職人役)

茨城県出身。1979年、蜷川幸雄演出の舞台「近松心中物語」「ロミオとジュリエット」の主役で一躍脚光を浴び、ゴールデンアロー演劇部門新人賞を受賞。その後は映画、TVに活動の中心をシフトし活躍している。主な出演作は映画『近頃なぜかチャールストン』(岡本喜八/81)『大誘拐』(岡本喜八/91)『カミュなんて知らない』(柳町光男/05)『それでもボクはやってない』(周防正行/07)『ゼロの焦点』(犬童一心/09)『桜田門外ノ変』(佐藤純彌/10)『藁の楯』(三池崇史/13)『キカイダーREBOOT』(下山天/14)『太秦ライムライト』(落合賢/14)、ドラマ「必殺」シリーズ(81-10)「雲霧仁左衛門」(95)「龍馬伝」(10)「名もなき毒」(13)「ペテロの葬列」(14)などがある。現在は大河ドラマ「花燃ゆ」に出演中。

※作品名後ろの( )は監督名/製作年度