「我が心の香港~映画監督アン・ホイ」11月6日(土)新宿K’s cinemaにてロードショー

香港の現在とこれまで そして これからも香港のために映画を撮り続ける

我が心の香港~映画監督アン・ホイ

監督/マン・リムチョン(文念中) 音楽/大友良英
主な登場人物/アン・ホイ(許鞍華)・ナンサン・シー(施南生)
ツイ・ハーク(徐克)フルーツ・チャン(陳果)
ティエン・チュアンチュアン(田壮壮)
ホウ・シャオシェン(侯孝賢)アンディ・ラウ(劉徳華)
ジャ・ジャンクー(賈樟柯)シルヴィア・チャン(張艾嘉)

アン・ホイという、ひとりの映画監督の驚くべきキャリアを探る、オープンで魅力的な作品だ。たとえ、彼女の名前を知らなくても必見!★★★★ 1/2 Upcoming On Screen

アン・ホイの不屈の精神と、映画への愛情。このドキュメンタリーは彼女の時代が来たことを知らしめる。 VCinema

11月6日(土)新宿K’s cinemaにてロードショー

2020©A.M. Associates Limited
香港/2020年/119分/DCP/日本版字幕:鈴木真理子 
後援:香港特別行政区政府 駐東京経済貿易代表部
協力:大阪アジアン映画祭/鮑智行/柳川由加里 配給:パンドラ

アン・ホイ~
アジアの女性監督のトップランナー!
ヴェネチア国際映画祭
生涯功労賞受賞!

イントロダクション

『客途秋恨』(1990年)『女人、四十。』(1995年)などの作品で、世界的に知られる今年74歳になる香港映画の巨匠アン・ホイ。1980年代以降、ツイ・ハークやパトリック・タムらと共に、<香港ニューウェーブ>の旗手として香港映画の発展に大きく貢献した40年に及ぶ映画人生。

人生は映画とともに
香港の現在とこれまで そして
これからも 香港のために映画を撮り続ける

ダイナミックな時間の流れに沿いながら、アジアの女性監督のトップランナーとしての歩みでもあった。香港の文化を重んじ、ロンドンで映画を学んだ彼女は、まさに“東洋と西洋の出会い”“香港魂”を体現する存在でもある。今日に至る香港映画の発展に大きな貢献を果たしてきた彼女の実像に迫る。

アンディ・ラウ、シルヴィア・チャン、ホウ・シャオシェンなど
中華映画界の重鎮たちが語る実像とは!

日本人の母との慎ましやかな日常生活、香港への思い、女性としての生き様、エネルギッシュな撮影風景。そしてシルヴィア・チャン、アンディ・ラウ、ホウ・シャオシェン、フルーツ・チャン、田壮壮など香港・台湾・中国映画界の重鎮たちが、彼女の作品と人柄について語り尽くす。

マン・リムチョン監督は本作で
2021年香港電影監督会新人監督賞受賞!

監督のマン・リムチョンは、美術監督・衣装デザイナーを務めた『君のいた永遠(とき)』(1999年/シルヴィア・チャン監督)で香港電影金像奨芸術監督賞を受賞。『花様年華』(2000年/ウォン・カーウァイ監督/カンヌ国際映画祭2000年最優秀男優賞[トニー・レオン]他多数)のアート・ディレクターも務めた実力派。初監督となる本作で見事、2021年香港電影監督会新人監督賞を射止めた。アン・ホイ監督作では『男人四十』(2002年)の芸術監督、『黄金時代』(2014年)の衣装デザインなども担う。

「あまちゃん」「いだてん」の大友良英が奏でる、
香港と映画への想い

音楽はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の音楽で日本レコード大賞作曲賞等、数多くの映画やテレビの音楽を手がける大友良英。大友は『女人、四十。』でもアン・ホイ監督の音楽を手がけ、本作は2度目のタッグとなる。

アン・ホイ(許鞍華)について

1947年5月23日~、中国人の父、日本人の母のもと、中国遼寧省鞍山市に生まれ、1952年、5歳の時に家族で香港に移住。香港大学で英語と文学を学んだ後、ロンドンの映画学校で2年学び、香港に戻り武侠映画の巨匠、キン・フー(胡金銓)の助監督を務める。

1979年『瘋劫(シークレット)』で監督デビュー。実験的な映像表現を用いた本作が香港映画界に衝撃を与え、ツイ・ハーク(徐克)、パトリック・タム(譚家明)らとともに「香港ニューウェーブ」の旗手として香港映画界を牽引し、社会派ドラマからホラー、コメディ、ラブストーリーまで幅広いジャンルで数多くの作品を手がける。

2008年、第19回福岡アジア文化賞大賞を女性で初めて受賞。
2020年ヴェネチア映画祭では生涯功労賞の金獅子賞受賞。

「香港アカデミー賞」と呼ばれる香港電影金像奨最優秀監督賞に6度、金馬奨最優秀監督賞に3度輝く。

フィルモグラフィー

  • 『瘋劫(The Secret)』 1979年/監督/台湾電影金馬奨最優秀撮影賞・最優秀編集賞
  • 『望郷/ボート・ピープル』1982年/監督/香港電影金像奨 最優秀監督賞 最優秀作品賞
  • 『客途秋恨』1990年/監督/アジア・太平洋映画祭最優秀作品賞/台湾電影金馬奨最優秀脚本賞
  • 『女人、四十。』1995年/監督・製作/香港電影金像奨 最優秀監督賞 最優秀作品賞
  • 『男人四十』2002年/監督・製作/アジア映画批評家協会賞最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀助演女優賞/台湾電影金馬奨最優秀助演女優賞・最優秀脚本賞・最優秀新人俳優賞他
  • 『おばさんのポストモダン生活』2007年/香港電影評論学会最優秀監督賞 最優秀作品賞最優秀女優賞
  • 『桃(タオ)さんのしあわせ』2011年/監督・製作/台湾電影金馬奨 最優秀監督賞他多数
  • 『黄金時代』2014年/監督/香港電影金像奨 最優秀監督賞

登場人物

参考資料

コメント

  • アン・ホイ監督の一代記とも言えるドキュメンタリー。屈託なく笑うその笑顔(笑い声)は、素敵だ。だが笑顔の裏側には、辛酸を舐めた波乱万丈の人生が秘められている。
    そして彼女の作品は、セルフドキュメンタリーならぬセルフドラマであり、だからアン・ホイ監督は社会派ならぬ人間派監督なのである。
    香港の大巨匠監督を、こう呼ぶのは失礼だと思うが、あえて親しみを込めて、言いたい。おばちゃん監督、万歳!と。

    原一男さん(映画監督)

  • 歴史の狭間でもがく人々を描き続けるアン・ホイ。彼女が、その作品が、私たちになにかホッとするものを与えるのはなぜか。流れ着き、出会った人々が助け合ってきた香港だからこそ、アン・ホイが生まれたのだ。

    阿古智子さん(東京大学総合文化研究科教授)

  • 難民、女性、日本人の血
    揺れ動くアイデンティティの中で、アン・ホイは、ひたすら描き続けた。
    ここに懸命に暮らす普通の人々の姿を。
    苦悩と激しさを豪快な笑顔の下に潜ませるその姿は
    「香港人」そのものだ。

    倉田徹さん(立教大学法学部教授)

  • 作品のどこかに必ず孤独な漂泊者の視線が介在すること。師父キン・フーからアン・ホイへ、中華文芸に精通した「文人」監督の系譜があること。珠玉の庶民ドラマ二部作『生きていく日々』『夜と霧』の舞台裏がしっかりと語られるのも嬉しい。

    石坂健治さん
    (東京国際映画祭シニア・プログラマー/日本映画大学教授)

上映情報

都道府県 劇場 電話番号 公開日
東京都 K's cinema 03-3352-2471 上映終了
神奈川県 横浜シネマリン 045-341-3180 上映終了
千葉県 キネマ旬報シアター 04-7141-7238 上映終了
神奈川県 あつぎのえいがかん kiki 上映終了
北海道 シアターキノ 上映終了
青森県 シネマディクト 017-722-2068 上映終了
栃木県 宇都宮ヒカリ座 028-633-4445 上映終了
愛知県 シネマスコーレ 052-452-6036 上映終了
長野県 上田映劇 0268-22-0269 上映終了
大阪府 第七芸術劇場 06-6302-2073 上映終了
京都府 京都シネマ 075-353-4723 上映終了
兵庫県 元町映画館 078-366-2636 上映終了
広島県 横川シネマ 上映終了
大分県 シネマ5 2022年5月22日(日)〜
鹿児島県 ガーデンズシネマ 099-222-8746 上映終了

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