わ行の作品一覧

ローラーとバイオリン

1960年/カラー/デジタル/スタンダード/46分
1960年ニューヨーク国際学生映画コンクール第一位

バイオリン大好き少年サーシャは、近所の少年たちにいじめられているところを、青年セルゲイに助けられる。セルゲイはローラーで整地作業をする労働者だったが、これをきっかけに二人は友だちになり、サーシャは労働を知り、セルゲイは音楽に心を開かれてゆく。だが、二人で映画を見ることをサーシャの母親は反対するのだった・・・・。タルコフスキーが全ソ国立映画大学卒業制作としてつくった第一回監督作品で、アルベール・ラモリスの『赤い風船』に刺激されたと言われている。大学同窓の盟友アンドレイ・ミハルコフ=コンチャロフスキーと一緒に脚本を執筆。

ローラーとバイオリン

惑星ソラリス
デジタル・リマスター版

1972年/モノクロ&カラー/デジタル/シネスコ/160分
原作『ソラリスの陽のもとに』(スタニスワム・レム)
1972年カンヌ国際映画祭審査員特別賞他世界SF映画史上に金字塔を打ち立てた作品である。海と雲に覆われ、生物の生存が確認されていない惑星ソラリス。だが、ソラリスの海は理性を持つと科学者たちは考え、何度も海と接触しようと試みたが失敗。宇宙ステーションは混乱に陥り、地上との交信が途切れてしまう。その調査のために派遣された心理学者クリスの目前に現れたのは、友人の死体に自殺した妻。さらに、残された二人の科学者は何かに怯えている・・・。極限状態にある人間の心に焦点を当て、哲学的命題を観客に投げかけてよこす。ちなみに未来都市の風景として映し出されるのは、東京都港区赤坂見附の立体交差。一人で見ては語りたくなり、誰かと一緒に見ては考える、そんな深い思索を呼び覚ます映画である。
wakusei

私の恋活ダイアリー

koikatsu
監督・出演:ニリ・タル
クラクフ国際映画祭/あいち国際女性映画祭2014正式出品作品
2010年/イスラエル映画/カラー/70分/ブルーレイ・DVD
 
ニリは離婚歴のある60代の女性。何不自由ない生活だったが、何かが足りない…それは人生を共に分かち合うパートナー!戸惑い、時には傷つきながらも自分に正直に、幸せを求めて突き進むニリの18ヶ月間に渡る挑戦をカメラが収めてゆく。大人の女性ならではのリアルな感情が“女子会乗り“のオープンな本音で綴られ、あいち国際女性映画祭上映時には、幅広い年齢層の観客から絶大な支持を得た新感覚の女性応援ドキュメンタリー。