日本の劇映画(DVD販売)

ずぶぬれて犬ころ

監督:本田孝義
出演:木口健太、森安奏太、仁科貴、八木景子、原田夏帆、田中 美里(特別出演)

2018年/日本/カラー/100分

¥77,000(税込)

岡山に生まれ25歳という若さでこの世を去った俳人、住宅顕信。五・七・五の形式にとらわれない自由律俳句を詠み、生涯に残した俳句は僅か281句。彼の生涯を、現代に生きるいじめにあって苦しんでいる中学生の視点も織り交ぜて描いた人生賛歌。監督は、『船、山にのぼる』『モバイルハウスのつくりかた』などの本田孝義。

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愛について、東京

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1993年/日本/カラー/113分 ¥70,000(税別)
監督・脚本:柳町光男 
製作総指揮:田中穣、萩野正昭
撮影:安藤庄平
美術監督:木村威夫
美術:竹内公一 
音楽:立川直樹、溝口肇 
出演:ウー・シャオトン、岡坂あすか(現黒沢あすか)、戸川純、今井雅之 
ヴェネツィア国際映画祭招待作品
東京国際映画祭審査員特別賞
マンハイム国際映画祭審査員賞
ナント三大陸映画祭アジア映画賞・主演男優賞・市民賞
キネマ旬報ベストテン7位

東京郊外のと場でアルバイトをしながら日本語学校に通う北京からの留学生・方純は、ホストクラブで働く仲間と、いかさまで儲けた金で、日本料理屋で豪遊。そこで働く中国人少女・アイリンと知り合う。ある時、方純はアイリンらを誘い、いかさまパチンコを働くが …。中国人の日本での生活や愛を、日本人との関わりを通して描く傑作。

異邦人の河

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1975年/日本/カラー/115分 ¥50,000(税別)(館内視聴だけではなく館外貸し出しも可能ですが、館内上映は許可できませんので、ご了承ください。)
監督・脚本:李學仁(イ・ハンギ)
製作:中村敦夫、李學仁 
撮影:安承(アン・スンミン)
音楽:ジョニー大倉(主題歌「いつになったら」)
出演:朴雲煥(パク・ウナン)(ジョニー大倉)、大関優子(現 佳那晃子)、菅貫太郎、中村敦夫、宇津宮雅代、馬渕晴子、米倉斉加年、河原崎長一郎、常田富士男、小松方正、絵沢萠子、粟津號、柳生博、藤田敏八、東野孝彦(英心) 
山本は川へ身投げした方順紅という名の在日韓国人の少女を助ける。少女は高い民族意識を持っていた。それとは対照的に、彼は李史礼という名前を持つ在日コリアンでありながら、それを隠していたが…。在日コリアンスタッフ&キャストによる初の日本映画。韓国籍の李學仁よる監督デビュー作、撮影の安承は北朝鮮籍という南北統一の製作陣。企画意図に共鳴した中村敦夫が出資・プロデュース・出演を務めた。主役のジョニー大倉は自身の韓国名、朴雲煥を名告り力演。だが、これによりラジオのレギュラー番組を降ろされてしまった。そんな時代に生まれた力強いテーマの傑作である。

熊野から

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2014年/日本/カラー/90分 ¥70,000(税別)
監督:田中千世子 
撮影:鈴木一博 山本大輔
出演:海部剛史 伊勢谷能宣 雨蘭咲木子
俳優で旅行ライターの海部は、旅のエッセイを書くため友人の岡部と共に熊野を訪れる。初日は神倉神社から熊野川沿いに本宮大社十津川村へ。2日目は玉置神社を訪れた後、果無集落の入り口まで登り、3日目は大山の修験者道場へと…。海部は熊野の魅力に惹かれていく─。監督の田中千世子は映画評論家としてよく知られているが、この 10年間近くは、映画製作の道に。古典文学や古典芸能への深い造詣を背景に『能楽師 伝承』『みやび 三島由紀夫』などをコンスタントに発表している。

さらば愛しき大地

1982年/日本/カラー/135分 ¥70,000(税別)
監督・脚本:柳町光男 
撮影:田村正穀
音楽:横田年昭 
出演:根津甚八 秋吉久美子 矢吹二朗 山口美也子
キネマ旬報ベストテン 主演男優賞
第6回日本アカデミー賞 最優秀監督賞・主演男優賞・最優秀助演女優賞
第37回毎日映画コンクール撮影賞
ベルリン国際映画祭正式出品
キネマ旬報ベストテン2位

茨城県鹿島地方、ダンプ運転手の幸雄は粗暴だが、仕事熱心であった。しかし最愛の息子の溺死の後、生活は荒れ、妻へ暴力をふるい、仏壇を壊し…。高度経済成長の波をもろに被った茨城県鹿島地方で、実際に起きた覚せい剤による殺人事件を題材に、絶望的な愛の極限を徹底したリアリズムと鮮烈な映像で鋭く描いた傑作!

十九歳の地図

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1979年/日本/カラー/109分 ¥70,000(税別)
監督:柳町光男 
原作:中上健次 
出演:本間優二 蟹江敬三 沖山秀子 原知佐子 白川和子 竹田かほり
「映画芸術」ベストテン1位
キネマ旬報ベストテン7位

新聞配達をしながら予備校に通う吉岡まさる(19歳)は、配達先の家への不満度を×印の数で表した配達区域の地図を密かにつくっていた。地図ができるとそれぞれの家にいたずら電話をかけている。そんな吉岡の部屋にはホラ吹きで、常に金が無い典型的な「クズ」の独身男が同居していた。暗く絡み合う人間関係に絡まれた吉岡の鬱屈は…。原作は芥川賞作家中上健次の同名小説。柳町監督の衝撃的劇映画デビュー作!

地の群れ

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1970年/日本/モノクロ/127分 ¥70,000(税別)
監督:熊井啓 
脚本:井上光晴 熊井啓 
製作:大塚和 高島幸夫 
音楽:松村禎三 
原作:井上光晴 
出演:鈴木瑞穂 松本典子 寺田誠 紀比呂子 奈良岡朋子 佐野浅夫 北林谷栄 宇野重吉 
在日朝鮮人の少女を妊娠させた宇南は、少女の姉宰子にその責任を追及されたが否定し、炭坑を去った。時が経ち、医者となった宇南は佐世保で診療所を開いていた。その患者の一人に明らかに原爆病と思われる少女がいたが、少女の母は、差別を恐れて頑なに自分は被爆していないと言う。一方、宇南も爆心地で父を探し回ったため、自分も被爆者ではないかという不安を抱いていた。ある日、被差別部落に住む徳子が診察所に「強姦の証明書を書いてほしい」とやってきた。それがきっかけとなり、宇南自らの黒い過去が脳裏に甦る。さらには二つの集落の間で長年くすぶっていた怨念と憎悪が炎上し、思わぬ悲劇へと向かっていく…。軍港がある佐世保を舞台に、被爆者、被差別集落、在日朝鮮人、米軍基地といった切実な問題を通して、「差別の重層性」を鋭くえぐる重厚な傑作。